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板門店に行ってみた 韓国5泊6日 旅行記⑥ 板門店ツアー後編

この記事は下の記事の続きです
liberaldays.hatenablog.com


韓国旅行4日目,板門店ツアーの後半記事になります.臨津閣国民観光地と昼食.前半は上のリンクから.
参加したツアーはコレ
【ソウル発・南北境界線ツアー】板門店(JSA)ツアー☆土曜日にJSAに行けるのは、このツアーだけ!<火・土/午前/日本語ガイド/昼食付> | ソウルの観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)



板門店見学を終え統一大橋の検問所を抜けると,現世に帰ってきたような感覚に襲われました.
ここから先は撃たれる心配はありませんし,写真も自由に撮影出来ます.なんて素晴らしいんでしょうか.

さて,バスは次の目的地である臨津閣国民観光地に向かいます.
臨津閣(イムジンガッ)は,DMZの南側にある南北境界線を見渡せる展望台(とその公園?)のこと.Konestの記事によると「自力で行ける北朝鮮にもっとも近い場所」であり,離散家族が北朝鮮の家族を偲ぶ場所でもあるということ.

www.konest.com

現地では45分ほどの自由時間が設けられました.戦争と関連していることから重苦しい側面もありますが,ちょっとした遊園地や飲食店など普通の観光地としての面も.重圧から解放されたツアー参加者の中には一目散にビールを求めにゆく集団もいましたが,私達は観光へ.



駐車場のすぐ側にある展望台.内部にはコンビニや飲食店があります.
正面のバスと,その右のスクリーンでは離散家族に関する資料が展示されていました.ちょっと重い雰囲気.

展望台に登って見ました.望遠鏡が設置してあり,北朝鮮の方角を覗きみることが出来ます.


展望台からみた北朝鮮方面.右が朝鮮戦争の際に爆破された鉄道橋.左がKORAILの京義線.河を超え都羅山駅(民間人統制区域内にある駅)までつながっている.将来は平壌,そして遠くヨーロッパまで行けるかもしれない.

望拝壇 常設の祭壇ですが,ちょうど式典後だったらしく花輪が.

望拝壇の解説板.ちゃんと日本語もあります.


朝鮮戦争時代に爆撃を受けた機関車(生憎修繕作業中)と,有刺鉄線に巻かれたリボン?

この公園で体験できるものは,緊張の原泉である南北境界がすぐそこにあるだけあってか妙に血肉を感じさせて生々しかったです.子連れの韓国人観光客が多く遊びに来ていましたが,一体どのような心境にあったのでしょうか.

さて,ツアーは公園を後にし,お昼ごはんへと向かいます.
車中からは下のような砲台?をみることができ,朝鮮戦争が現在も終結していないということを実感させてくれます.

お昼ごはんを頂ける食堂に向かう車中で,キャンプボニファスと板門店で撮影した集合写真付き小冊子の販売が行われます(商売お上手)
価格は2000円程.小冊子はブリーフィングで説明された内容を上手くまとめていました.まあ...買いました.車内の半分くらいの人が購入していたように思えます.

お昼ごはんは地元の食堂っぽいところでプルコギを頂きました.お味は普通.
昼食後,バスは1時間ほど掛けてソウルへと戻ります.往路とは違いガイドさんの解説はありません.車内のライトも落とされたので私を含む大半の人が寝ていたように思えます.
ただ最後,プレジデントホテル到着前にガイドさんが本日のまとめとして語った

「今日見ていただいたとおり朝鮮戦争は終わってはおらず,この国は第2次大戦以降常に緊張状態に置かれ続けています.まあ今日は一見平和っぽいですけど,明日にはどうなるか判りません.心のそこから平和を謳歌できる,いわゆる平和ボケを楽しめる日が一体いつ訪れてくれるのか,少なくとも我々は判りません.」

という言葉で醒めました.だから私に何ができるという訳でもないのですが.
私にとってこのツアーは,朝鮮半島にある日本の2つの隣国について再認識させる良いきっかけになりました.
普通の観光ツアーの様な気楽なツアーとはいきませんが,韓国を訪れた際は行ってはいかがでしょうか.何かの気づきを得られるかもですし,もしそうでなくても北朝鮮訪問の自慢はとりあえず出来ます.

後日iPhoneでこの日に撮影した写真を検めていたところ撮影地がきちんと"北朝鮮"となっていました.

撮影地が境界線の北側


アルバム名にも北朝鮮

さて,この後は夜まで普通のソウル観光となりましたが,それは次の記事で.



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