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一人旅NY3泊5日⑨ 世界最大級のメトロポリタン美術館

前の旅行記はこちら
liberaldays.hatenablog.com



NY旅行、行動日2日目。今日はメトロポリタン美術館、近代美術館、自然史博物館と3つの美術館・博物館を巡ります。
観光時間が限られているので足早に。まずはメトロポリタン美術館から。

NY滞在3日目(実質2日目)、天候は予報通りの雨。
あいにくの天気ではありますが、今日は美術館・博物館等屋内施設を巡るので問題ありません。
ただこういう施設は営業時間が短い!
今日はどこも10時オープン17時クローズといった感じ.金曜などは21時ごろまで開いている施設もあるんですけどね....

テンポよく回って行きます。まずは世界最大級の美術館,メトロポリタン美術館
相変わらず外は氷点下なので,部屋に備え付けられたコーヒーで身体を十分温めてから外に出ます.


雨なので極力地下鉄で移動。
ホテル最寄りから地下鉄に乗り、「81 Street-Museum of Natural History Station」で下車。
今日夕方に訪れることになる,自然史博物館の最寄り駅です。




自然史博物館正面。
ここからセントラルパークを横断します。


早朝(とはいっても9時半くらい)のセントラルパーク。時々ランニングの人とすれ違うくらいの人口密度…ちょっと寂しい。
一応周りに気をつけながら、散策します。


芝生。立ち入り制限中。


しばらく歩いていたら,目の前にオベリスクが.
古代エジプトで建設(?)された本物で,1800年代にエジプトからセントラルパークに移設されたもの.同様のものはイギリスとフランスにもあり,それらを「クレオパトラの針」と呼んでいるようです.(by wikipedia)

クレオパトラの針 - Wikipedia



今度は目の前に雰囲気あるトンネルが.
「Greywacke Arch」,日本語なら花崗岩アーチ...そのまま?


アーチをくぐり抜けると目の前に見えるのが,メトロポリタン美術館の裏側です.


表側に回りました.世界最大の美術館らしい,堂々たるファサード
開館時間10時の5分前に着いたんですが,そこそこの列が出来ていますね.
開館までしばし待ちます.開館後,5分程で中に入れました.
入り口では手荷物検査(列がなかなか進まない原因はこれか).

CityPass専用の受付でチケットを提示し,シールを受け取ります.
このシールを胸に付けておけば入場できる仕組み.
(なお,姉妹館のクロイスターズ美術館も同日なら入場できるらしいです.)

日本語のパンフレットも貰い,見学を開始します.

ところで,このメトロポリタン美術館,世界最大の美術館だけあって,普通に回ると一日以上かかります...じっくり見学するなら1週間では足りないかも....
ですが忙しい観光客のために,短時間で要所を抑えられるオススメ観光ルートを美術館が用意してくれているので,それに従うことにします.
特に興味のあるエリアは,ルートを適宜変更しながら観ていけば大丈夫でしょう.(と思って小道に迷い込んで戻れなくなることもしばしば)

館内の地図とオススメ観光ルート(赤線)はこちら.
maps.metmuseum.org

4時間以内に推奨ルートを回りきることを目指していざ出陣.
(ゆっくり回りたいところだったんですが.)

入り口付近の大階段.2Fの西洋絵画エリアにつながってますが,まずは1Fから.



ギリシア象牙の小箱(棺?).10世紀頃のものですが,ほぼ劣化せず美しいまま残っているのが凄い.

って,入り口付近の展示に時間を取られすぎて,観たい所が観られなくなるってのがよくある失敗パターンらしいんですけどね.

バロック調の内装の部屋.Swiss Room(だったかなあ?)
当時の部屋がそのまま移築されているのが凄い.絨毯の匂いなんかも多分そのまま?


「Arms and Armor」エリア.甲冑たちがお出迎えの子供達に人気のエリア.


日本の甲冑も.


結構勢揃いであります.
写真には写ってませんが,古墳時代の武具までコレクションされてました.


近代北米の家具・彫刻を展示する「The American Wing」
その入口的存在のホール.

奥の壁は,かつてウォール街にあった合衆国第一銀行支店のファサードをそのまま移築してきたもの.中央の玄関から奥の展示室に向かう事が出来ます.
中は植民地時代〜大戦期のアメリカの部屋を再現した展示室になっています.


次のエリアに移動中,こんな場所に迷い込みました.
「Visible Storage」と名付けられたこの場所は,展示室に仕舞いきれない色んな物を置いている場所なようです.ここは銀製品が纏められたエリア.
ガラスケースにとんでもない量の銀食器が置かれています.
(ハリーポッターの神秘部みたい)


ボウル,お椀類.
メトロポリタン美術館の収蔵力を垣間見ました.


次にたどり着いたのが,エジプトのエリア.
エジプトから移築された,デンドゥール神殿がお出迎え.メトロポリタン美術館のパンフレット等でもよく見る展示室です.
この神殿,ローマ皇帝アウグストゥスにより紀元前15世紀に建てられたものの,本国のダム建設工事で水没することに.
遺跡保護のための活動の結果,このメトロポリタン美術館へ移築されることになったようです.



そしてエジプト展示室には...木棺がたくさん.


(なんか映画ではミイラが出てきたりする)貴重なものだとばかり思ってたんですが,普通にたくさんある....
大きさや装飾は様々(埋葬される人に合わせて造られていた?)なので,見比べて楽しめます.

カノピックや,教科書でしか観たことのない装飾品もたくさん.
NYの真ん中でエジプトのロマンに浸れました.



次は彫刻のエリア.


(なんだったのか,完全に失念してしまったんですが)
とても綺麗だと思った彫刻.


巨大なマヤ文明レリーフ

19世紀後期のarmoire(大型衣装箪笥)なんですが、すごい装飾。
大きさも2m以上あります。

ところで今更ですが、メトロポリタン美術館は美術館を、柵で区切るなどなく「ほとんどそのまま」展示しています。
(もちろん特に貴重なものなどは別ですが)

触れるくらいの距離でじっくり観察できますよ。
もちろん触るのは厳禁なんですが、ホールの中央に置かれたテーブルに何気なく手を置いてしまい、注意されている人は時々見かけました…。
アンティークの椅子なんかも部屋の隅にしれっと置かれているので、間違って座ってしましそうになります。


ペルセウスとメドゥーサの首、の大理石像。同様のテーマの作品は多数ありますが、これはイタリアの彫刻家「アントニオ・カノーヴァ」によるもの。
18世紀の著名な彫刻家なようですが、知りませんでした。

アントニオ・カノーヴァ - Wikipedia



つづいて、中世の貴族の邸宅を再現したエリア。
豪奢なんですが薄暗く、人も少ないのでちょい不気味。


欧米基準からしても高い天蓋ベッド。登るための台まであります。

次は西洋絵画のエリア…なんですが、ここは美術館推奨ルートから少し外れるためお目当てのものだけ。


お目当てだったのがこのモネの睡蓮。印象派の巨匠の作品を観たかった!

青色が強いので、モネが目の病気を患った後、後期の作品のようです。(目の病気はその後手術により幾ばくかは改善。)


太鼓橋と睡蓮。

この睡蓮2作含め、モネや他の印象派画家の作品は隣接した部屋にまとめられており、作品の世界に浸れました。

なお印象派以外は涙を飲んでパス…。
グレコにフェルメールに、ルーベンスにと…巨匠たちの絵があったんですが。次回鑑賞します。


さて次はアジア美術のエリア。
「Bhaisajyaguru」の巨大な絵画。その幅なんと11m超。高さも7.5mあります。
「Bhaisajyaguru」ってなんぞやと調べたら、薬師如来のことでした。

仏教に留まらず、なかなか見る機会が少ない(気もする)ジャイナ教ヒンドゥー教の彫刻もあります。
本当にすべてのものが見られます。

その奥には日本美術のエリアがあります。



入り口に飾られてるのは…意外なことに現代アート名和晃平さんのPixCell-Deer#24という作品。
存じませんでしたが、ガラスビーズやプリズムシートを使った造形が得意な方のようです。
多数のガラスビーズ(これをPixCellと呼んでいるんでしょうか)をこの他にも多数制作されています。

http://kohei-nawa.net/works/pixcell



長沢芦雪の狗子図、江戸時代の作家なのに、現代でも通ずる可愛らしさがあります。
(熱心に眺められている方がいらっしゃって、遠くからの撮影になっちゃいましたが…。)


徒然草屏風なんかもあります。

他にも若冲葛飾北斎水墨画も収蔵されているはずなんですが、あいにく見つけることができず。
展示内容は定期的に入れ替わるようなので、タイミングが合わなかったのかもしれません。
まあいつか観られるかなあ。

他にも仏像や、茶室をイメージしたような小部屋などがあり楽しめました。
海外の美術館でありながら、日本の大きな美術館にも引けを取らない収蔵量。
メトロポリタン美術館のキュレーション力の高さには驚くばかりです。

ここまで観たところで、自分で定めた観覧制限時間(4時間)を超過しました。
一応「推奨ルート+みたいもの」は観られましたが…時間が足りなさすぎます。
西洋絵画や楽器、現代アートのエリアはほとんどパスしたのに。

全部見ようとするならば、やはり1日-数日は必要ですね。
ただそれだと集中力が持たないかも。
NYに行くたび、必ずメトロポリタン美術館を訪れることにして、少しずつ各作品に親しんでいくのが良いのかもしれません。
今回の訪問は時間が足りませんでしたが、これからアートを学んでいく上での足掛かりにはなったのではないかな、とポジティブに捉えることにします。

でもあと何度メトロポリタン美術館を訪れることになるんだろうか…。

ところでメトロポリタン美術館にはメンバー制度(兼寄付制度)があり、一定額を支払いMemberになることで、入場が無料になったり、ラウンジにアクセスできるようになったりと種々の特典を得られるようです。

www.metmuseum.org

今後行く機会が増えたら…寄付控除の対象にならないからなあ…。

確かとても評判の良いメンバー専用のレストランもあったよな…と思って調べたら、いつの間にか誰でも使えるようになってた。
www.bloomberg.com
次回行ったときの夕食場所が決まった気がする。

さて、時間が時間なので、ミュージアムショップでモネの睡蓮の栞を購入して、今度はMoMA(現代美術館)に向かいます。

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